![]() 2010年10月2日 11年前、ダイエーホークスが初優勝したとき、王監督は「連覇はこの何倍も難しいのだ」と言って、翌年、連覇を果たしました。 ・・・・・この意味のない前ふりは何とない私の気持ちです。上野朱さんの「蕨の家」(海鳥社)が出版されたときは本当に嬉しかったけれど、今回2作目の「父を焼く」(岩波書店)が出て、その何倍も嬉しいと言いたいのです。 人は皆何かを背負って生きているけれど、それをちょっと楽にしてくれるエッセイです。一番重いものを背負っているのは著者の朱さんでしょう。偉大な父を持つ息子、それも一人息子であれば、生まれながらに大変なものを背負わされています。ただのバカ息子なら苦にもならないでしょうが、その荷を丸ごと残さず背負いきる朱さんを知る人はだれも、今回の2作目をどんなに喜んだことかと思います。 その重みゆえに、彼はいままで自分の才能と技量に自ら封印していたのだと、この本を読んで私は確信しました。 ちなみに、表題作「父を焼く」の最後、「知人の陶芸家がこの日のために焼いてくれた大きな壷」は、上野英信を敬愛する筑豊の若い陶芸家が泣きながら焼いた骨壷でした。 ![]() 2009年5月20日 多分農薬の所為だったのでしょう。中学生の頃、霊峰英彦山に登らなければ会えない蝶でした。山伏の修験場だったこの山は「2度登る馬鹿もいる」と言われるほど急峻です。私は夏休みに4度登りました。たしかにアサギマダラは私が入れ込んでいる蝶のひとつでした。 今ではそれが普通に窯の周りにいたりするのですが、今日は我が家の蜜柑の木で蜜を吸っていました。嬉しくもありますが、ちょっとがっかりもします。 ![]() 日本で一番小さなキツツキ、スズメぐらいの大きさです。つがいで来ていたのですが、ツーショットは無理でした(原始的デジスコで撮影)。この桃にはよほど虫がいたのでしょう。小さなドラミングの音が長い間響いていました。 実が生らなかったはずです。でもまあ、キツツキを見られただけ得した気分になりました。 今年は桃が生るかも・・と考えるのは虫が良すぎでしょうか。 ![]() 2009年2月11日 はなののののはなはなのななあになずななのはななもないのばな ー 谷川俊太郎 ことばあそびうた より ー 分類するための名前と認識するための名前があります。認識するためには「名もない野花」の方がいいこともあります。 ![]() 2008年12月9日 本物を見る前に図鑑で見ていっぺんで好きになりました。花は普通の黄色い蝶型花ですが、この黒い種とえんじ色の殻のバランスが何とも言えません。日当たりの良い山野に普通にあると書かれているのですが、何年も出会えませんでした。 薪切り場の土手一面に生えていたなんて、まったく驚きです。多年草なので何年も前からここにいたのでしょう。チェーンソーで薪を切っている私を向こうからずっと見ていた目玉のように思えてきました。 ![]() 2008年9月11日 野生種ですが花が可愛いのでよく栽培されているようです。何年か前、平尾台に探しに行ったことがあります。いくら探しても見つからなかったのに、2度目に行ったとき、遊歩道に踏み出した最初の一歩の足下に咲いていたのを思い出します。あまり意気込んで先ばかり見ていると、逆に足下が見えなくなるのでしょうか。かといって足下ばかり見ていたらもっと大きなものを見逃すかもしれません。何事もほどほどがいいのだけれどそれが難しい。 もうすっかり秋の気配です。 ![]() 2008年7月11日 野生種のヒゴタイ(平江帯)とよく似ています。見た目ではほとんど区別がつきませんが、本種は葉の裏が白い(くも毛がある)ので分かります。 種が飛んで広がり、毎年庭のあちこちで、まん丸の涼しげで可愛い花を咲かせてくれていたのですが、この何年かで急に少なくなり、今は二株しかありません。夏の高温多湿を嫌うのでもともと九州では育てにくい花ではあるようです。 でも20年以上ずっと育っていたものが急に減ってくると、また温暖化を疑ってしまいます。 ![]() 2008年6月27日 昼過ぎ三時頃から開くので三時草(さんじそう)または三時花(さんじか)とも呼ばれます。日が暮れると閉じてしまうので、開花時間が短く普通花よりも赤い実の方が目につきます。爆蘭という名の由来は諸説あるようですが、私はその赤い実を線香花火に見立ててつけられたという説を持ちたいと思います。 明日の窯焚きと火熾こしの準備を終えて帰ってきたら、草の中に咲いていました。 ![]() 2008年6月14日 10年以上前、義母が「ハンカチの木」の苗を買って植えたのが全く花をつけず、どうも怪しいとみんなが訝り始めた一昨年、突然花をつけました。それがこのリンデンバウムでした。 今年は例年以上に花をつけて木が黄色く見えるほどに咲いています。それに蛾と蜂が群がって、その数は異常です。特にスズメバチが多くて危険で近寄れないぐらいです。この木の下を通らないと畑に行けないので、やむを得ずペットボトルでスズメバチの罠を作り枝に下げました。 菩提とは悟りの果実としての智慧を表す言葉だそうですが、我が家の菩提樹には煩悩の果実としてのペットボトルがぶら下がっています。 ![]() 蛍の季節になったけれど、今年はまだ蛍の話は聞きません。夕方冷え込む日が多いからでしょうか。 子供の頃、田舎なのに蛍はいませんでした。生家の前に小川があったのですが、炭坑の鉱毒水の所為で、蛍が住めない川になっていました。近所の年寄り達は「今時季の夜は、川べりに提灯は要らんかった」とよく言っていたものです。一度そんな乱舞を見てみたいのですが、(一部には戻ってきてると聞くのですが)まだ見たことはありません。
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